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元教習指導員のジョブライセンス編集部マサルです。今回は大型免許の取得について解説してみました。

大型免許の取得に関して

「大型免許を取得してドライバーの仕事をしたい!でも、クルマの免許(普通免許)はAT(オートマ)限定。MT(マニュアル)に切り替えなければ取得できないのでは?」

というご質問をいただく機会が増えております。今回は、普通車のAT限定免許を持たれている方が大型免許を取得する方法をご紹介いたします。

※この記事では、普通車も大型車も一種免許を前提にしております。
※分かりやすく説明する事を目的としているので、割愛部分もあります。
※今後の法改正により、令和9年を目安に「AT限定大型免許」が導入される予定です。詳細が分かり次第、別の記事でご案内します。

この記事でわかること
AT限定を解除せずに大型免許は取得可能か?
費用と期間
注意点のまとめ

AT限定を解除せずに大型免許は取得可能か?

結論からお伝えしますと「可能です」。今回は3つの方法をご紹介いたします。

方法1:自動車教習所で、AT限定を解除しながら大型車教習をする

一般的には「AT限定解除」という教習を受け、免許証を書き換えた後に大型免許の教習を開始するという流れになります。 しかし「AT限定を解除しながら大型車を教習する」と言う方法もあります。

ただし、「AT限定を解除しながら大型車教習をするプラン」を用意していない教習所が多いという点に注意が必要です。一例として東京都内では、大型免許を教習できる教習所が、7か所あります。そのうち3か所のみが「AT限定を解除しながら大型車教習をするプラン」を用意しています。

※2022年12月1日現在。警視庁HP指定教習所一覧に記載された大型車教習実施校に電話ヒアリング。

「近所の教習所にこのプランある」と言う人は、ラッキーですね!

プランについて、見てみましょう。

まず、AT限定解除のための技能教習は、最短4時限です。

技能教習4時間以上(3日)

そこに、大型車の教習時限を加算します。

普通車免許(限定なし)所持ですと、技能と学科を合わせて最短31時限の教習が必要です。

内訳は下記の通りです。

所持免許技能(時限)学科(時限)最短日数
中型8t限定20010泊11日
準中型5t限定MT26112泊13日
普通車MT30114泊15日

順調に教習が進んだと仮定すると、AT限定解除4時限+大型教習31時限、最短で35時限で卒業できます。

※上記教習の他、修了検定と卒業検定と言う技能検定があります。

教習所が発行した「技能審査合格証明書」「卒業証明書」を運転免許センター持参し、適性試験に合格すると大型免許を取得することができます。

※適性試験とは、色彩識別能力、聴力、視力(深視力含む)等が基準に達しているかの試験です。

方法2:運転免許センターに行き、大型車の技能試験を受験する

いわゆる「一発試験」と言うものです。一発試験は超難関と言われていますが、腕に自信のある人は、このような選択肢もあります。

しかし、現実として、普段の生活で普通車ATを運転してきた方が、運転免許センターに行き、MT 仕様である大型車の技能試験を受ける場合、「難易度が高い」という事実を理解しておいたほうが良いかもしれません。

東京都の府中運転免許センターに電話で聞いたところ、レアではあるが「一発試験参加者は存在する」との事。

大型免許取消しになった方が、普通車AT限定免許を取得し、その後「やはり大型免許が必要」と言う流れで、一発試験に参加することが一般的なようです。

流れとしては、

・運転免許センターの技能試験に合格し「大型車の仮免許を取得」する。

・公道にて、指導要件を満たした人を乗せて、5日間以上の練習をする。

・運転免許センターで技能試験・適性試験に合格し「大型車の本免許を取得」する。 このような流れになります。

大型車の運転技術と、公道で練習できる環境がある方のみ、一発試験が可能と言えますね。

総合的にみると、一発試験での「AT限定を解除しながら大型車免許を取得する」事は、厳しい選択肢と言えそうです。

方法3:自動車教習所にて「AT限定解除」を終えてから「大型車教習」をする

「方法1」で少し説明した取得方法になります。

もっとも一般的な取得方法・流れになります。

1.教習所にて「AT限定解除」の教習をし、技能審査を受ける。

2.技能審査の合格証を運転免許センターにて持参し、「AT限定無」の免許証に書換える。

3.新しい免許証を持って教習所に行き「大型免許」の教習を開始する。

少しややこしいですが、これも一つの方法です。

このパターンの場合、1.と3.の教習所は、別の場所でもかまいません。ただし、同じ教習所に入校すると入校金サービスでお安くなる場合もあり、また走りなれたコースなので安心など、メリットが多いはずです。

費用と期間

普通車AT限定免許を所持し、大型車免許を取得する場合を例に、費用や期間を見ていきましょう。

東京都を参考として解説します。

1.AT限定解除:費用は税込57,200~69,520円、期間は最短3日間。

2.大型自動車教習:費用は税込308,000~452,200円、期間は最短15日間。

※2.は、別途仮免許交付料2,850円が必要です。
※上記の費用の他に、早く卒業できる「有料オプション」がある教習所もあります。
※キャンペーンや再入校で割引がある場合もあります。

東京都内では1.+2.の同時プラン(前述の方法1)の場合は、

466,000円(税込)~486,240円(税込)、期間は最短18日間

特に期間については、誤解がないように追加説明します。「最短〇〇日間」は、スムーズ予約、教習、検定が進んだ場合になります。

電話ヒアリングした教習所では「上記のプランで入校申込みは可能。だが、第一回目の大型車の技能教習まで2ヶ月待っていただく」という回答がありました。これでは、いつ大型免許が取得できるか、分かりませんね…。

合宿免許の場合、最短で14~15日間で大型免許を取得できますが、どうしてもその期間は拘束される為、ある程度まとまった休みを取れることが条件になります。

そのため、転職前の有休消化中、離職直後などに合宿免許で取得する方も少なくありません。

注意点のまとめ

今回は、AT限定解除せずとも、大型免許にチャレンジする方法を3つご紹介させていただきました。

大切な注意点として、下記をお伝えします。

・AT限定を解除しながら大型車教習をするカリキュラムがない教習所があること。

・人口密度が高い地域の教習所は、コースが狭く大型免許教習そのものができない場合があること。

・大型車の教習車両は少ないため、思った以上に予約がとれない可能性が高いこと。

これらを踏まえて、教習所選び、スケジュールを考えましょう。

当編集部では「方法1:自動車教習所で、AT限定を解除しながら大型車教習をする」をおすすめしております。

合宿免許でAT限定免許からプロ(職業系)免許を取得される場合、自動車教習所や免許センターで限定解除をしてから大型免許の取得を目指すより、費用・期間面でも合宿免許の方がお得です。

合宿免許で取得を目指す場合、日程を決めたら早めに問合せ・予約を取ることが、一番のコツです。ジョブライセンスでは、合宿教習所紹介サイト「マイライセンス」を通じてあなたにピッタリの合宿教習所をご紹介いたします。

ぜひお気軽にお問合せください。