タイの街中で見かけるあの乗り物

avatar
ヤギ
東南アジアを訪問すると、タクシー代わりに使われている三輪のバイクを見かけることがあります。三輪タクシーと言われるもので、有名なものにタイの『トゥクトゥク(tuk-tuk』があります。今回はそのトゥクトゥクの歴史、日本との関係についてご紹介いたします。

タイのバンコクの街中で、そのユニークなデザインとカラフルな外観で目を引くトゥクトゥク。観光客から現地の住民まで、多くの人々が利用するこの特色ある乗り物は、タイの文化と密接に結びついています。
では、このトゥクトゥクがどのようにして誕生し、そして今日の姿となったのか。その歴史を辿ってみましょう。

起源と名前の由来

トゥクトゥクの名前は特有のエンジン音から来ているという説が有力です。「トゥクトゥク」という音を立てて走行する様子が、この乗り物の名前として定着しました。この特色ある音の背後には、日本の技術とタイの独自の改良が組み合わさった長い歴史が隠されています。

日本からタイへのルート

かつて、トゥクトゥクの原型となる車両は日本製でした。日本の郵政省が使用していたダイハツの3輪トラック『ミゼット』が、その後のトゥクトゥクの礎となる乗り物でした。郵政省が4輪トラックに移行した際、使用されなくなったミゼットがODAとしてタイに並行輸出されました。それがトゥクトゥクの原点となるのです。

1965年、日本での三輪自動車の生産が許可されなくなったことを受け、タイ国内での三輪自動車の生産が本格化しました。これにより、タイ独自のデザインや機能が付加され、今日知られるトゥクトゥクの形が出来上がっていったと言われています。

トゥクトゥクと法律

トゥクトゥクはタクシーとしての役割も果たしていますが、運転には専用の免許が必要です。通常の自動二輪車や四輪自動車の免許では運転することが許されていません。さらに、タクシーとしての営業はタイ国籍の者のみが許可されており、外国人がトゥクトゥクの免許を取得することはできません。

観光客との関わり

トゥクトゥクは観光客にとって魅力的な移動手段として知られています。特にバンコクなどの大都市で、観光客はこのユニークな乗り物を好んで利用します。ただし、トゥクトゥクは通常のタクシーよりも割高であることが多いため、観光客は料金に注意する必要があります。


トゥクトゥクは、日本の技術とタイの独自の改良が融合した結果、タイでは欠かせない存在となりました。そのユニークな外観と音、そして観光客との関わりなど、トゥクトゥクはタイの文化と深く結びついています。時代の流れでEV化の動きも進んでいるとか。日本人からも愛されているトゥクトゥク。庶民の足、そして文化遺産として、これからも残り続けてほしいです。

ジョブライセンスでは合宿教習所紹介サイト「マイライセンス」を通して、バイクの免許だけではなく、大型車など専門性の高い免許を取得できる合宿教習所をご紹介いたします。ぜひマイライセンスをご覧ください。