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ヤギ
インバウンド需要が高まり、日本を訪れる外国人観光客が増加しています。東京で仕事をしている私は外国人観光客の増加を実感しています。ドライバーの中でもタクシードライバーは彼らと接する機会の多い仕事です。今回はタクシードライバーになった際に役立つ外国人観光客への対応についてお話しします。

「外国人」は一括りではない。

お客様として迎える外国人には、出身国や文化、言語、宗教、生活習慣など、さまざまな背景があります。例えば、白人のお客様といっても、英語を母国語とする国々の人々もいれば、フランス、ドイツ、ロシア、ポーランドなど、異なる言語や文化を持つヨーロッパ諸国の人々もいます。
また、アジアからのお客様も非常に多様です。国によって、文化や習慣は大きく異なります。ベジタリアンやヴィーガンなど生活習慣に誇りを持っている人も多くいます。例えば、ヴィーガンのお客さまに「あそこのトンカツ屋の肉は美味しいですよ」などと伝えてしまうと、不快な気分にさせてしまうかもしれません。

お客様には食事に関する質問を丁寧に受け答えすることが求められます。「外国人」という視点ではなく、一個人としての視点を持って対応することで、スムーズなコミュニケーションが実現できるはずです。何事もまずは、挨拶と質問から始めることを心がけると安心です。

英語は世界の共通言語

お客様がタクシーに乗車する際、最初に重要なのは「挨拶」です。これは、言葉の壁を越えて、お客様に安心感を与える大切な要素です。
2023年、スイスに本部をおく国際教育機関「EFエデュケーション・ファースト」が、非英語圏を中心に行った英語力の調査では、日本人の英語力は113カ国中「87位」。韓国をはじめ、日本で観光に訪れている人が多い国々よりも低い順位でした。

世界の多くの国々では英語教育は浸透しており、特にアクティブに海外に出かける方は語学に関心がある人も少なくないはずです。
外国人のお客様に対しては、まずは「Welcome to Tokyo」(東京へようこそ)」など、初歩的な英語の挨拶から始め、安心していただくのと場が和む可能性があります。

アニメの影響などで日本語を学習する人も増えているので、その後は、簡単な日本語の挨拶を加えて、お客様の日本語の理解度を確認し、相手が話せそうであれば、簡単な日本語で会話することでさらに喜ばれそうですね。

何よりも「安全運転」

暖かいコミュニケーションスキル、さらには社内を清潔に保つことも重要ですが、ドライバー職が期待されているのは「運転技術」「目的地へ安全かつ正確に送り届ける能力」です。

安全運転は、どの国のお客様に対しても共通の要望です。外国人のお客様は日本の交通ルールに不慣れな場合が多いため、安心してもらえるよう、穏やかな運転と明確な意思表示が重要です。

しっかり場所をヒアリングした上で、安全運転で正確な場所に送り届ける。これは、日本のイメージアップにもつながります。海外の芸能人がインタビューで、「日本のタクシードライバーが親切だった」と話す姿を見るのも、このような努力をされているドライバーさんのおかげかもしれません。


外国人のお客様への対応は、慣れていないと少し不安かもしれませんが、基本的なマナーを押さえ、簡単な英語のフレーズや簡単な日本語を活用することで、誰にでも満足いただけるサービスを提供することが可能です。さらに、最近では翻訳アプリを活用することで、言語の壁を感じずに対応できるようになります。

タクシードライバーになった際には、日本の「おもてなし」の心を忘れず、外国人のお客様にも快適な旅を提供していきましょう。
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