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ヤギ
かつて全国に60,000箇所以上あったガソリンスタンド(給油所)が、大幅に減少していることをご存じでしょうか。配送ドライバーやタクシードライバーなど、日々車を使って働く人にとっては、見過ごせない問題です。この記事では給油所の減少が現場にどんな影響を及ぼしているのか、またその対策などを解説していきます。

 ガソリンスタンドの数は本当に減っている︖

 石油連盟のデータによると、1994年度末に全国で60,421箇所あったガソリンスタンドは、2023年度末時点で27,414箇所にまで減少しました。つまり、30年足らずで半分以下になっています。 

さらに、経済産業省の調査では、2023年度から2024年度にかけての1年間だけでも全国で約550箇所が姿を消しました。このような減少傾向は、過去5年間でも毎年およそ2%ずつ続いており、今後もガソリンスタンドが減り続ける可能性は高いと見られています。 

こその理由は、車の燃費性能の向上や、一部の世代の車離れ、人口減少などによるガソリン需要の減少があります。また、EV(電気自動車)の普及や、地方のスタンドにおける老朽化した設備の維持や改築費用の負担、後継者不足といった問題も重なっているようです。 

<参考サイト> 
石油連盟「SSの推移」 
経済産業省「令和5年度末 揮発油販売業者数および給油所数」

現場のドライバーにどんな影響があるのか

ガソリンスタンドが減ることで、影響を受けるのが配送ドライバーやタクシードライバーといった、運転が仕事の人たち。プロのドライバーは運転時間が長い分、給油のタイミングも増えるためです。 
たとえば、長距離の配送ルートや、郊外・山間部を通る経路では、「給油しようと思ったけど、近くにスタンドが見当たらない」「大きく迂回しないとスタンドにたどり着けない」といった事態が発生するかもしれません。 特に、深夜に営業しているスタンドが限られる中で、夜間に稼働するタクシードライバーにとっては、給油のタイミングや場所を把握しておくことが欠かせません。 

また、スタンドの場所が限られることで、ルートの自由度が下がり、スケジュールや効率にも影響が出てきます。 

ドライバーができる対策は

では、こうした状況にどう対応すればよいのでしょうか。 
まず有効なのは、スマートフォンの地図アプリやカーナビを活用して、事前にルート上のガソリンスタンドを確認しておくことです。出発前や途中での確認を習慣づけておくことで、「気づいたら給油できる場所がなかった」という事態を防げます。ガソリンスタンドを経由した上手なルート設定ができれば安心です。 

特に新人ドライバーの方は、「ガソリンが1/4を切ったら給油を意識する」など、自分なりのマイルールを作ると、精神的に楽かもしれませんね。 

ガソリンスタンドの未来

一方で、ガソリンスタンド側も経営を維持するために様々な工夫をしています。 
たとえば、中古車販売やレンタカー、車検や洗車、さらにはコインランドリーやカフェといった業務を併設し、給油以外の収益源を確保する動きが全国で広がっています。特にレンタカー事業は、旅行客や一時的なニーズにも対応できるため、地方を中心に導入が進んでいます。 

こうしたスタンドは、単なる給油所ではなく、車に関わる様々なサービスを提供する複合施設として進化しているとも言えそうです。ドライバーにとっても、給油ついでに別の用事が済ませられるというメリットがあります。 


日本国内のガソリンスタンドは確実に減少し続けていますが、ガソリンスタンド自体も進化を続け、ドライバーにとって便利な場所として新たな地位を確立しつつあります。 

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