
バスやタクシー業界では、慢性的なドライバー不足が続いています。一方で、若い世代がプロドライバーとして早期に活躍できる制度として「特例教習」が注目され始めています。とはいえ、まだまだ一般的な認知度は高いとはいえません。
今回は、岐阜県で19歳の女性がバスドライバーとしてデビューを目指している話題とあわせて、「特例教習」のメリットや活用方法についてご紹介します。
この記事でわかること
・若い人にチャンスを与える「特例教習」
・「特例教習」は将来性の高い制度
・特例教習を実施している教習所はまだ少ない
・まとめ
若い人にチャンスを与える「特例教習」
岐阜県高山市のバス会社で働く19歳の女性が、バスドライバーとしてのデビューに向けて教習に励んでいることが話題になりました。
出典:岐阜・高山で19歳女性バス運転士、デビューへ「安全運転心がける」|朝日新聞デジタル
高校時代に利用していた路線バスの運転士がとても親切で、「自分もそんなドライバーになりたい」と思ったことが志望のきっかけだったそうです。また、ご家族にトラックドライバーがいたこともあり、大型車を運転する仕事を身近に感じていたことも影響しているのかもしれません。
このように、若い世代が公共交通を支える仕事に興味を持ち、チャレンジすることは、今後の業界にとって非常に明るいニュースです。
しかし、バスやタクシーの運転士として働くためには、国家資格である「第二種運転免許(二種免許)」の取得が必要です。従来は年齢や運転経験の条件があり、若い人がすぐにドライバーとして働くことは難しい状況でした。
そこで活用されているのが「特例教習」です。
特例教習とは、2022年5月13日施行の改正道路交通法により、改正前の「普通免許等を取得してから運転経験3年以上かつ、21歳以上の人」が条件のところ、改正後は「特例教習を修了した場合は、普通免許等の運転経験が1年以上かつ、19歳以上の人」に緩和されました。
これにより、通常よりも早いタイミングで二種免許の取得を目指すことができ、19歳・20歳の若い世代でもプロドライバーへの道が開かれています。
「特例教習」は将来性の高い制度
ジョブライセンスでは、2023年にも特例教習について詳しくご紹介しています。
▼関連記事
https://job-license.com/2023/07/27/tokurei/
制度自体は数年前からスタートしていますが、まだ十分に認知されているとは言えません。しかし、慢性的な人手不足に悩むバス・タクシー・運送業界にとって、特例教習は非常に有効な制度です。
特例教習を利用するメリットには次のようなものがあります。
- 若いうちからプロドライバーとして活躍できる
- 企業は将来を担う人材を早期に育成できる
- 教育期間を短縮し、早期戦力化につながる
- 若年層の採用強化につながる
実際に19歳でバスドライバーとしてデビューする事例が増えてきていることからも、この制度が現場で活用され始めていることが分かります。
今後さらに普及が進めば、若い人材の活躍の場はますます広がっていくでしょう。
特例教習を実施している教習所はまだ少ない
一方で、特例教習には課題もあります。
それは、実施している教習所が全国的にまだ少ないことです。特に、短期間で資格取得を目指せる合宿免許で特例教習まで一貫して受講できる教習所は限られています。
これは、
- 特例教習に対応したカリキュラムや設備が必要
- 指導員の確保や教育体制の整備が必要
- 受講者数がまだ多くなく、導入できる教習所が限られる
といった理由があります。
そのため、特例教習を希望する場合は、事前に実施校を確認し、早めに申し込みを行うことがおすすめです。特例教習を実施している教習所については、こちらから確認できます。(弊社運営の「マイライセンス」での提携教習所のみ)
実施校一覧:
https://mylicense.co.jp/tokurei/
まとめ
今回ご紹介した19歳の女性バスドライバーのニュースは、「若い世代でもプロドライバーとして活躍できる時代」が始まっていることを感じさせてくれる話題でした。
特例教習は、資格取得までに一定の費用はかかるものの、その分だけ早く現場で働き始めることができ、収入にもつながります。本人にとってはキャリアを早くスタートできるメリットがあり、企業にとっては人材不足の解消や将来を担うドライバーの育成につながる大きなメリットがあります。
バス・タクシー・運送業界では、今後も若い世代の活躍がますます期待されています。採用を検討されている企業の人事担当者様も、ぜひ「特例教習」を活用した人材育成を検討してみてはいかがでしょうか。
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