最近テレビでよく聞く「モペット」。皆さん、ご存じですか?
当社の社員に聞くと「あー、あの妙に速い自転車でしょ?すごい危ない」との回答。
確かに当社の周り(新宿区)では、時には自転車とは思えない速度で車道を駆け抜け、時にはペダルを漕がずに歩道を歩く人混みをジグザグに避けていく。
私を含め、多くの通行人がこの様子を見て「?おいおい、それっていいの?」と怪訝な顔になる。
そんな「モペット」について、シンプルかつ分かりやすく説明したいと思います。
この記事でわかること
・モペットとは
・モペットの特徴
・道路交通法での注意点
・まとめ
モペットとは
▲ こちらの動画が分かりやすいのでご確認ください(「愛知のニュース」)
『モペット』とは、「モーター」と「ペダル」を合わせた造語。「MOTOR」と「PEDAL」を組合せ「Moped」から由来すると言われています。『フル電動自転車』ともいわれることがあります。
モペットとは総排気量50cc以下か出力600ワット以下のエンジンやモーターを搭載したペダル付きの原動機付き自転車のこと。始動していなくてもペダルをこげば進み、ペダルをこがなくてもモーターで自走もできる。モペットは道路交通法上、原動機付き自転車に分類されており、公道を走るには運転免許が必要である。また、自賠責保険の加入や、ナンバープレートや前照灯、尾灯などの備え付け、ヘルメット着用も義務だ。
引用元:日経コンパス
単純に言うと、運転免許不要の自転車ではなく、運転免許が必要な「原動機付き自転車」なのです。
ですが、様々な購入サイトを見ると「電動モペット」や「フル電動自転車」の文言を前面にうちだしている場合が多く見受けられます。これらの文言の、ずっとずっと後のほうに「原付」の文字があったりします。
モペットの特徴
排気ガスがでない
モペットは、ガソリンエンジンを使用しないため、排気ガスを出さず、環境に優しいといえるでしょう。
昨今では、様々な場所で電源も確保できますので、手軽な乗り物といえます。
静粛性
モペットは、ペダルで漕いだり、モーターで駆動したりできるので、とても静かに走行できます。現代の騒音問題を緩和することも可能といえます。
ただし、急に背後から身体すれすれを通過されたときには、音がなく接近を感じ取れない分、とても危険な場面も発生しています。
運搬が容易
モペットには、折り畳みがが可能で手軽に運搬できる機種が多くあります。
これによって「自動車でロングドライブ後、車に積み込んだモペットに乗換えて散策する」、このようなことも容易になります。
道路交通法での注意点
運転免許が必要
モペットは、原付バイクと同じ車両区分に属します。そのため、運転には原付免許が必要です。原付免許を取得していない場合、運転することはできません。
ヘルメット着用の義務
モペットを運転する際は、ヘルメットの着用が義務付けられています。安全な運転のために、しっかりとヘルメットを装着しましょう。
ナンバープレートなどの設置
モペットにはナンバープレートを設置する必要があります。また、前照灯や尾灯の設置、自賠責保険の加入も必要です。
まとめ
警察庁の発表では、モペットの全国での摘発件数は、2023年では345件、なんと前年の3.6倍!!
人身事故も2倍以上の57件で急増しているといわれています。
「え?ペダルがあるから自転車だと思って運転していた」という人も多く、商品説明をよく見ないままインターネットで購入し運転されている方も多いとのことです。
たくさんの商品が開発され、「所定の条件を満たせば免許不要で…」のような乗り物が増えています。
それらの条件がしっかり周知徹底されないまま、購買でき乗車できてしまう現状も考え物ですね。
ジョブライセンスでは、しっかりと交通ルールを学び、技術を習得できる自動車教習所で、二輪車免許を取得することをお勧めしています。やはり、公道を運転する技術と責任は、事前に持ちたいですよね。