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マサル
こんにちは。ジョブライセンスのマサルです。
ご存じの通り、日本の物流・交通業界では、ドライバーの高齢化と若手不足により深刻な人手不足が進んでいます。
その解決策として注目されているのが「特定技能制度」を活用した外国人ドライバーの採用です。
本記事では、この制度の仕組みと現場の変化、今後の展望について解説します。

この記事でわかること
なぜ今、トラック・タクシー・バス業界は人手不足なのか?
特定技能で外国人ドライバーの採用が可能に!制度のポイント
外国人材の受け入れが生む変化と今後の展望
まとめ

なぜ今、トラック・タクシー・バス業界は人手不足なのか?

物流を支えるトラック業界の危機

日本の物流を支えるトラック業界では、ドライバーの高齢化が急速に進んでいます。平均年齢は45歳を超え、若手ドライバーが不足。加えて「2024年問題」による残業規制により、輸送量の減少によりトラック事業者やドライバーにも大きな影響が出ています。
一方で、EC需要は増加の一途しており、荷物は増加しているが、ドライバーは減少という深刻な構図が生まれています。

国土交通省のデータ画像
出典元:国土交通省|トラック運送業の現況について

公共交通の要、バス・タクシー業界の現実

特に地方ではドライバー不足と人口減少により、減便や廃線も増えています。
都市部では観光需要が戻りつつあるものの、ドライバー不足で十分な対応ができないケースも増えています。
トラック業界と同じく高齢化も相まって、これからの人材確保が大きな課題になっています。

出典元:国土交通省|バス・タクシー事業における 人材確保の課題と論点

このような背景から「特定技能制度」を活用して外国人ドライバーを採用する動きが、運送や旅客業界で盛んになっています。

特定技能で外国人ドライバーの採用が可能に!制度のポイント

特定技能外国人とは?

特定技能外国人とは、一定の専門的知識や技能を持つ外国人が日本で働ける在留資格をもつ外国人の方をいいます。
2024年から「特定技能1号」の対象職種に、トラック・タクシー・バス運転が追加され、物流・旅客分野での人材活用が本格化します。
在留期間は最長5年間です。

制度のポイントは?

特定技能外国人としての要件、また、雇用する企業の要件など、かなり細かい規則があります。
特定技能外国人の要件としては、
・日本語試験の合格(トラックはN4、バスやタクシーはN3)
・第一種運転免許の取得
・自動車運送業分野の特定技能1号評価試験合格
などがあります。
また、企業側の要件は
・自動車運送業分野特定技能協議会の構成員であること
・安全性優良事業所(Gマーク)であること
など、細かな条件があります。
かなり細かい要件があので、下記をご参照ください。
物流・自動車:自動車運送業分野における特定技能外国人の受入れについて – 国土交通省
全日本トラック協会|特定技能外国人受け入れの手引き

外国人材の受け入れが生む変化と今後の展望

企業に求められる環境整備

外国人ドライバーを受け入れるには単に雇用するだけではなく、「それぞれの個人が働きやすい環境づくり」が必要です。
安全教育の多言語対応、文化・生活指導や支援、住居の確保などを企業がサポートすることで、定着率が大きく向上します。
また、既存の日本人社員の協力や、理解促進、多文化研修も必要です。

まとめ

特定技能制度により、トラック・タクシー・バス業界は新たな転換点を迎えています。
人手不足という課題を「技能を持った即戦力の外国人」と共に解決しようとする流れは、今後さらに広がるでしょう。
外国人ドライバーの力を活かすことは、単なる人員補充ではなく、業界の未来を変えるチャンスでもあります。
企業、そして現場が一体となって、新しい物流の形を築いていく時代が始まっています。

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