佐川急便のロゴは「飛脚」
佐川急便の飛脚マークが生まれたのは1965年。創業者の佐川清氏は、この「飛脚」に、佐川急便が提供するスピードと信頼性を象徴させたいと考えたそうです。
ロゴの赤と青の配色にもそれぞれ意味があります。赤はスピードやエネルギーを、青は信頼や安全を象徴しています。この二つの要素が、佐川急便の「速さと確実さ」を表しているようです。
最近では青地に白のローマ字のロゴ(社名)を前面に押し出しているイメージが強いですね。
「幸せを呼ぶ飛脚」?
佐川急便には「ひきゃく君」という飛脚をモチーフにしたキャラクターが存在したこともあります。メディアで話題になり「幸せを運ぶ飛脚」としてお守りのように扱われました。実際に、このキャラクターを持っている人が結婚したり、幸福になったという噂が都市伝説のように広まりました。
そもそも「飛脚」とは?
さて、本題です。「飛脚」というのは、江戸時代に使われていた「速達郵便」のようなもので、江戸の町人や商人、さらには政府の命令を迅速に届けるために存在していました。
現代の配送、郵便の原型であり、さらには電話としての役割も果たしていたと言われています。
「飛脚」という言葉は、文字通り「飛ぶように脚を使う人」を意味しています。つまり、「速く走る人」を指していました。
飛脚は、鎌倉時代にその名が登場し、江戸時代には制度として確立されました。
彼らは、政府や幕府の命令、商人の大事な手紙などを、全国津々浦々まで運びました。しかも、当時の飛脚は天候や距離に関わらず、夜通しノンストップで走り続け「江戸から京都までの約500kmを3、4日で走っていた」とも言われています。
当時は馬もしくは自分の足だけで移動していたので、かなりハードな仕事だったことが伺えます。今のフルマラソンを遥かに超える距離です。これが、現代の佐川急便のスピードとタフなイメージに通じるところなのかもしれませんね。
飛脚が持つ「速さ」と「確実さ」は、現代の物流の基盤となる精神でもあります。
そんな「頼もしい」イメージと、浮世絵などに書かれた愛くるしい姿が日本人の心を掴み続けているのかもしれません。
佐川急便をはじめ多くの物流会社やその関係者に、迅速かつ安全な配送を通じてその価値観が受け継がれているのではないでしょうか。
物流は現在もテクノロジーによって効率化が進んでいますが、その基本にあるのは、江戸時代から続く「どんな状況でも確実に、なる早で届ける」という飛脚の使命感がベースにあるのかもしれませんね。
現代の佐川急便のドライバーたちも、飛脚と同様に顧客のニーズに応え、日々全国を走り回っています。物流業界が発展し、新しい技術が導入されても、飛脚が残した「運ぶこと」への誇りと責任感は変わりません。
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