
ジョブライセンスのコタニです。
警察庁は2026年9月3日、一定の違反歴がある75歳以上のドライバーに義務付ける免許更新時の「運転技能検査」(実車試験)を厳格化し、2027年6月1日から新試験を開始する方針を明らかにしました。
高齢者によるアクセルとブレーキの踏み間違いなどによる重大事故が後を絶たないことが背景にあります。
この記事では、厳格化される運転技能検査について、わかりやすくお伝えします。
この記事でわかること
・なぜ厳格化されるのか
・運転技能検査の内容
・運転技能検査の対象になる違反歴
・運転技能検査の変更点について
・まとめ
なぜ厳格化されるのか
高齢者によるアクセルとブレーキの踏み間違い事故が多く発生しており、問題視されています。
また、従来の検査では多少のミスがあっても基準点を満たしやすいため合格率が高く(約93%)、実際の事故防止には不十分であるとの指摘が有識者からありました。
(出典:警察庁「運転技能検査の内容の充実に係る方向性等に関する報告書」)
運転技能検査の内容と合格基準
検査は指定された自動車教習所内で実施します。
検査内容は、一時停止、右折・左折、信号通過、指示速度による走行、段差乗り上げなどです。
採点は、運転行為の危険性に応じて100点満点からの減点方式で行われます。
第一種免許は70点以上、第二種免許は80点以上が合格となります。

(引用元:愛媛県警察「運転技能検査とは」)
運転技能検査の対象となる違反歴
免許更新時の年齢が75歳以上で、免許証の有効期間満了日の直前誕生日の160日前からさかのぼって、過去3年間に一定の違反歴がある方が対象となります。
対象となる主な違反の内容は、信号無視、速度超過、通行区分違反、一時不停止、安全運転義務違反など16種類です。
(出典:警察庁「運転技能検査について」)
運転技能検査の変更点について
現行の基準より厳格化される内容として、以下の追加や見直しが検討されています。
- アクセルとブレーキのペダル操作の正確性を確認するための「方向変換」の追加
- 安全運転の基本である、交差点等における「安全不確認」(10点減点)の追加
- 重大な事故に直結する「一時不停止(交差点大)」の減点点数を20点から40点(一発不合格)へ引き上げ
この見直しにより、これまでの合格率約93%から、今後は80%程度まで下がると試算されています。
(出典:警察庁「運転技能検査の内容の充実等に関する実証実験結果」)
まとめ
高齢社会の現在、高齢運転者による事故防止のための施策として、運転技能検査の内容を充実させることは必要不可欠だと感じます。
一方で、免許更新が難しくなり、運転をあきらめる人が増えることも予想されます。
車なしでは買い物や通院が難しい地域も多いため、交通事故の防止と、高齢者の移動手段の確保(サポカー限定免許の活用や地域交通の整備など)が両立できる社会づくりが進むことを期待したいと思います。
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