インバウンド需要の増加で、普通二種免許を取得してタクシードライバーを目指す方が急増しています!
よくある質問の「二種免許を取るのは難しいのか?」「費用と必要な日数は?」について、細かくご説明します。
また、取得後どんな車を運転でき、どんな職種に着けるのかなど解説していきます。
この記事でわかること
・二種免許の取得条件と方法は?
・取得方法は?費用と日数はどのくらいかかるのか?
・実際の合格率は?
・まとめ
二種免許の取得条件は?
まずは普通二種免許の取得条件についてご説明します。
- 満21歳以上であること
- 第一種運転免許を受けて、運転経歴が(停止期間を除いて)3年以上経過していること
- 片眼で0.5以上かつ、両眼で0.8以上。深視力検査で誤差が平均2cm以下であること(カラーコンタクト、度付きサングラスを除く眼鏡、コンタクトレンズは使用可)
- 赤色、青色及び黄色の識別ができること
- 両耳の聴力(補聴器により補われた聴力を含む)が10メートルの距離で90デシベルの警音器の音が聞こえること
これらの条件を満たしていれば、受験資格があり、各種試験に合格することで二種免許を取得できます。
※特定の教習を受ける事で年齢や運転経歴の条件を満たしていなくても、取得が可能です。
詳しくは、「特例教習」よりご確認下さい。
取得方法は?費用と日数はどのくらいかかるのか?
取得方法についてですが、2つの方法があります。
1つは「教習所で学ぶ」、もう1つは「免許センターの一発試験」があります。
「一発試験」は、色々なブログで情報が公開されていますが、試験を受けに免許センターに行く手間、試験予約が取れない、試験の合格率が悪い、などなど、現実として難しいので多くは触れません。
「教習所で学ぶ」、これは第一種免許と同様に学科教習・技能教習を教習所内で受講することになります。教習所で学ぶメリットとしては、検定コースなどは練習中に走行する場所を使いますので、走りなれた道で検定を受けることができることです。また、カリキュラムがしっかり組まれているので、体系的に学ぶことができスムーズに教習が進みやすいこともメリットと思います。
決められた時間数の学科・技能教習を受講し、卒業技能検定を受け合格した後に、運転免許センターで視力などの適性試験、筆記試験の合格後、免許証の発行となります。
次に費用と卒業までの日数を考えてみましょう。
「教習所で学ぶ」場合には通学免許と合宿免許の2つあります。また「一発試験」も比較しましょう。
教習所で学ぶ場合、学科教習と技能教習でそれぞれかかる時間は、下記表の通りです。
取得免許 | 所持免許 | 学科教習 | 技能教習 | 最短日数 |
---|---|---|---|---|
普通二種免許 | 準中型5t限定以上 | 19時限 | 18時限 | 7日~ |
普通車 | 19時限 | 21時限 | 8日~ |
教習所では上記の学科や技能の教習を受講する必要があります。これを踏まえて、費用と卒業までにかかる最短日数を考えてみましょう。
【合宿免許】平均で20万円~24万円です。最短日数は8日間ですが、9日や10日間の予定を組んでいる教習所もあります。短期集中のカリキュラムが組まれているので、効率的に学習ができます。ただ、教習の期間中は、ほとんど缶詰め状態で一時帰宅したいなどはできません。安くて早く卒業はできますが、その分、時間的な拘束があります。
【通学免許】平均22万円~26万円です。最短日数は、技能教習の予約が上手くとれるかどうかで、かなり変わってきます。通学免許の多くが「技能教習は事前予約制」です。つまり、自分が行きたい日時に予約が取れるかどうかで、卒業日程が大きく変わってきます。夕方の予約が取れない、二種免許の指導員が不足しており予約できない、という状況があると、長期間、技能教習ができないこともあり得ます。仕事や学校の合間に自分の都合に合わせて教習できますが、思った以上に日数が必要なことが多いです。※教習所によっては、優先予約オプションなどの設定がある場合もあります。
【一発試験】運転免許センターでの学科試験と技能試験に合格後、指定自動車教習所で「取得時講習」を受講すると、二種免許が交付されます。
一発試験の大きなメリットは、学科や技能試験対策には、あまりお金がかからないことです。ネット購入した参考書で勉強し、免許センターに貼りだされた試験コース図でイメトレしたり、このような学習方法で受験されるかたもいます。
ただし、自己流の学習方法のため合格できず、かなりの回数を重ねる事がほとんどです。
一発試験にて、全て一回目で合格した場合の費用は下記表の通りです。
料金項目 | 金額 |
---|---|
学科受験料 | 4,800円 |
技能受験料 | 4,800円 |
車両使用料 | 2,850円 |
旅客車講習 | 18,600円 |
二種応急救護処置講習 | 8,400円 |
免許証交付手数料 | 2,050円 |
合計 | 41,500円 |
正式なデータがないので、二種免許に関する色々なブログを参考にすると、一発試験で合格するための受験回数は平均12~13回と言われています。仮に学科試験を1回で合格したとして、技能試験が不合格とすると、2回目以降は技能受験料と車両利用料で7,650円かかります。
これを平均受験回数の12回受験したとすると、取得時講習費用などを足して、約12万円となります。
残念ですが、20回以上受けても合格できない方もいるようです…。
もし仮に20回技能試験を受けたとすると、全て含めて費用は約19万円になります。この金額に免許センターまでの交通費なども含めれば、場合によっては20万円以上かかります。
実際の合格率は?
普通一種免許の合格率が約74%です。それでは、普通二種免許の合格率はどのくらいなのでしょうか?警視庁の令和4年の統計では、普通二種免許の合格率は約54%と統計が出ております。
参考:運転免許統計 令和4年版
正確なデータがないのですが、一発試験に関するブログを参考にすると、一発試験での合格率は10%以下と言われております。
まとめ
今回は、普通二種免許の取得までの条件や費用、合格率などを解説しました。
普通二種免許で就ける業務は、タクシーやハイヤーでの送迎、酔客のための運転代行などになります。
※当社の過去記事、村上春樹さんの「ドライブ・マイ・カー」もご参考に!
つまり、お客様を送迎して運賃を徴収する旅客業で必要な運転免許となります。
この仕事では人の命を預かる重要な仕事になる為、一種免許よりも多くの知識と高い技術が必要となり、取得が難しくなっています。
ですので、独学がメインの一発試験での合格は、必然的に難しくはなると思います。
もちろん、運転技能に長けて、十分な学習を積めば、一発試験でも1回で合格し、費用も期間も少なく取得できるかたも多いかもしれません。
総合的に考えると、やはり教習所に通って二種免許を勉強する事が確実と言えますね。
まとまった休みがあって、一気に短期集中で教習したいなら、合宿免許。
自分でスケジュール管理しながら教習したいのであれば、通学免許がお勧めです。
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